着床前スクリーニング / 着床前診断について

健康な子どもを授かりたいと想いは、多くのご夫婦がもつ願いです。しかし当然のことながら受精をする前には、受精卵の染色体が正常のものかどうかを知ることはできません。

染色体に異常がある胚を移植した場合、着床がうまくいかなかったり、流産となってしまったり、胎児の発育が停止してしまうといった影響が出る可能性があります。

特に高齢妊娠の場合、染色体異常となる可能性が上がることがわかっています。そうしたなかで、現在台湾では着床前スクリーニング(PGS)という新しい技術が多くの方々に選択されています。

PGSを採用することで、母親のお腹の中に胚を戻す前に染色体本数に異常があるか確認ができ、着床率・出産率を高められるようになりました。染色体本数に異常のあるダウン症なども、高い確率で発見することができるようになりました。​

染色体異常を確認するPGSとは異なり、着床前遺伝子検査(PGD)は遺伝子の異常がないかを確認する方法です。

ご夫婦のどちらかまたは片方が何らかの遺伝子疾患を持っている場合、その遺伝子を子供が受け継がないようにする為に検査をします。

大新生殖中心では、高い技術をもつスタッフが適切な方法を選択し、PGS、PGDともに行っています。

▶ PGS(着床前スクリーニング)

PGSは母親の子宮に胚を移植する前に、染色体が正常に存在するかを検査する方法です。
通常、人の身体の染色体は全てが2対のペアになっていますが、PGSを用いて染色体数や微小な欠失を検査することで、ダウン症(21本染色体が1本多い)なども確認することができます。
また高齢になると染色体の異常が起きやすくなるため、PGSによって健康な染色体をもつ胚を選ぶことで流産を減らし、妊娠率や着床率を上げる効果があります。


NGS-PGS

大新生殖中心では、次世代シーケンス着床前スクリーニング(NGS-PGS)を採用しています。
着床前遺伝子診断として最新のスクリーニング技術であるNGS-PGSを採用することで、23対全ての染色体の検査ができるようになり、結果の正確性が高まりました。
これまでの技術では見つけることができなかった遺伝子変異の検出が可能となり、着床率と妊娠率を効果的に向上させ、流産の可能性を下げることができます。

適用対象となる方
下記のいずれかに該当する方が対象となります。
​・35歳以上の女性
・2回以上の流産を繰り返した方
・重度の男性不妊の方
・体外受精反復不成功の方
・夫婦の一方、またはその家族が染色体異常の保因者の方




▶ PGD(着床前遺伝子診断)

PGDはご夫婦の双方またはどちらかが、特定の遺伝性の病気を持っている場合に検査をする方法です。
保因する遺伝性の病気が子どもに遺伝しているかどうかを妊娠が成立する前の受精卵の段階で調べることで、遺伝性疾病の可能性を減らすことが出来ます。

また、出生前診断のように、妊娠を継続するべきかどうかという選択でご夫婦が悩まれることや、羊水検査で発生する可能性のある流産のリスクもありません。
この技術が進んだことにより、染色体異常や遺伝子疾患が遺伝する可能性を考えて妊娠を諦めていた方が、妊娠を希望することも出来るようになりました。
検査の方法としては、体外受精の後、胚盤胞期まで培養しその細胞の一部を切り取ります。胚移植を行う前に特定の遺伝性疾患の遺伝子がないことを確認した上で、胚を母親のお腹の中に入れることになります。


PGDによって早期に発見できる疾病

  • サラセミア(地中海性貧血)
  • 脊髄性筋萎縮症
  • 血友病
  • 脊髄小脳変性症
  • 強直性脊椎炎
  • ファブリー病
  • 神経線維腫症 1型
  • 軟骨無形成症
  • ムコ多糖症
  • ハンチントン病
  • 常染色体優性多発性嚢胞腎
  • X染色体連載低発汗性外胚葉異形成症
  • 家族性アミロイドポリニューロパチー
  • 色覚異常
  • 無虹彩症
  • 先天性副腎過形成