染色体数の異常を調べるNGS法とは 〜 着床前スクリーニング(PGS) 〜

こんにちは。

前回は着床前スクリーニング(PGS)での
染色体数の異常を調べる方法のひとつ、CGHアレイ法をご説明しました。

CGHアレイ法で染色体数を調べる ~着床前スクリーニング(PGS)~

今回は、最新の分析機器を用いた、
NGS法というものをお伝えしていきたいと思います。

私たち大新生殖中心も、着床前スクリーニングにはこのNGS法を用いています。

この最新の分析機器は次世代シーケンサーと呼ばれていまして、
N: Next(次の)
G: Generation(世代の)
S: Sequencer(シーケンサー)
の頭文字をとって、NGS法という名前がつけられています。

NGS法を進める前に、DNAと染色体を整理しておきたいと思います。

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CGHアレイ法で染色体数を調べる 〜着床前スクリーニング(PGS)〜

こんにちは。

前回は着床前スクリーニングの最初のステップ、胚盤胞から細胞を採取する、ということについてお話ししました。

胚盤胞から細胞を採取する 〜着床前スクリーニング(PGS)〜

今日は次の2番目のステップ、採取した細胞から染色体の数を調べる、
ということをお伝えしたいと思います。

ここが着床前スクリーニングにおいて特に重要な部分で、
その仕組みは改良されて、最近はより正確なものになってきています。

ずっと以前は、染色体の数を調べるはやり方はありませんでした。

そのため、各染色体に蛍光標識をつけて、蛍光顕微鏡下で光る染色体数を
調べるという方法がとられていました。

ですが、この方法はどうしても限界があり、24種類の染色体のうち
半分ほどの12種類程度しか調べることができないものでした。

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胚盤胞から細胞を採取する 〜着床前スクリーニング(PGS)〜

こんにちは。

前回は女性の年齢と染色体異常との関係についてお話をしました。

染色体数に異常があることで、着床率が下がってしまったり、
流産になってしまうことが増えてしまいます。

着床前スクリーニングは、体外受精させた胚を子宮に戻す前におこなう
着床前診断の1つです。

この着床前スクリーニングによって、胚の状態の染色体数を調べることで
染色体の数の異常が事前にわかるようになります。

今日からは、着床前スクリーニングの仕組みを少し詳しくお話をしていきたいと思います。

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女性の年齢と染色体異常の関係

こんにちは。
昨日は、染色体とは何かということから、
染色体数の異常(異数性)ということについてお話をしました。

今日は、女性の年齢と染色体異常の関係について、
お話を進めていきたいと思います。

というのも、女性の年齢が上がるにつれて、
染色体の数の異常のある受精卵が増えていくことがわかっているのです。

それでも20代の女性であっても、およそ30%の胚盤胞には
染色体異常があると言われていますが、
35歳を超えるとその割合はさらに高まります。

アメリカで調査されたデータによると、
染色体数に異常の出る胚盤胞の割合は以下のようになります。

・35歳:43%
・37歳:52%
・39歳:62%
・41歳:75%
・43歳:83%

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妊娠率を高めて流産率を下げる、着床前スクリーニング(PGS)

こんにちは。

今回は、着床前スクリーニング(PGS)の効果について、
お話をしていきたいと思います。

日本産科婦人科学会は体外受精をした場合の妊娠率と、
流産率のデータを発表していますので、まず見ていきたいと思います。

体外受精での妊娠率
・35歳: 37.3%
・37歳: 34.0%
・39歳: 28.8%
・41歳: 21.3%
・43歳: 13.7%
・45歳: 6.5%

体外受精での流産率
・35歳: 20.6%
・37歳: 25.3%
・39歳: 30.2%
・41歳: 40.9%
・43歳: 54.4%
・45歳: 66.1%

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